入れ歯・義歯

たんぽぽ歯科

歯を失った場合、治療をせずに放置しておくと噛み合わせがずれ、全身の健康にも影響を与えます。入れ歯は、失った歯を補う治療法として最も一般的な方法です。しかし、なかなかお口に合った入れ歯に出会えず、頻繁な調整が必要になるケースが多くあります。

入れ歯が合わないと、痛みを感じるだけでなく、食事もしっかりとれないため、心身の健康に影響を与えます。

宮崎市の歯医者「たんぽぽ歯科」では、患者さまのお口の中を詳細に確認し、しっかり噛めるお口に合った入れ歯を提供します。また、より自然な見た目を実現でき、硬い物もしっかり噛めるずれにくい入れ歯のご提案も可能です。

入れ歯が合わない原因は?

入れ歯が合わない原因

実は、入れ歯のつくり方は戦後からほとんど変わっていません。戦後の日本には予防歯科という概念もなかったことから、歯を失う人が多くいました。また、日本にはまだ歯医者が少なかったため、入れ歯を求めて来院される患者さまが多く、多くの患者さまの悩みをスピーディーに解決するために考えられたのが、大量に効率良くつくれる入れ歯です。

お口に合った入れ歯ではなく、製作期間の短さを重視した入れ歯が現在に至るまで引き継がれていることが、多くの患者さまが入れ歯に悩む原因になっていると考えられます。

入れ歯づくりの知識と経験

あごの大きさや形、歯の並び方も一人ひとり異なります。そのため、お口にぴったり合う入れ歯をつくるためには、患者さまの歯列を緻密に再現する技術が必要です。

戦後の日本でも、お口にあった入れ歯をつくれる歯科医師は存在しました。しかし、できるだけ短い期間で大勢の入れ歯をつくらなければならない状況下では、精度の高い入れ歯をつくる技術を伝承することができなかったのです。また、入れ歯の製作技術には、言語化が難しく、経験による勘が必要になる面もあり、思うように技術が進歩していないと考えられます。

入れ歯よりもインプラントを好む医師

入れ歯は歯を失った場合の代表的な治療法ですが、1980年代に入ると、入れ歯に代わる治療法としてインプラントが普及するようになりました。

インプラントはあごの骨に人工歯根を埋め込むため、入れ歯のような細かな調整が不要です。また、さまざまな機器が開発されたことから、インプラントの治療技術は比較的簡単に習得できるようになりました。こうした背景からインプラントを推奨する歯科医師が増えたことも、入れ歯の技術がなかなか向上しない理由の1つになっていると考えられます。

あなたに合う入れ歯をご提案します

入れ歯の提案

入れ歯が合わないと、痛みを感じるだけでなく、食事をしっかりとることができません。宮崎市の歯医者「たんぽぽ歯科」では、しっかり噛める、違和感の少ない入れ歯の提供を目指します。また、精度の高い入れ歯の製作だけでなく、入れ歯のケアの仕方や入れ歯を上手く使いこなす方法についてもアドバイスを行っています。

保険と自費の入れ歯の違い

入れ歯には、保険が適用できる入れ歯と自費診療の入れ歯があります。保険診療の入れ歯は、治療費を安く抑えられるものの、入れ歯に使用できる素材やつくり方に細かいルールが定められており、自由に設計することができません。

一方、自費診療の入れ歯は、治療費が比較的高額になるものの、さまざまな選択肢から自分に合った方法で入れ歯をつくることができるため、より噛み心地の良い、見た目も自然な入れ歯がつくれます。

保険の入れ歯 自費診療の入れ歯
素材 ・部分入れ歯のバネは金属
・床部分は歯科用プラスチック
・さまざまな素材から自由に選べる
設計 ・指定の技術のみ利用できる ・新しい技術も取り入れられ、優先したい事項に合わせた設計が可能
違和感 ・床部分が厚いため違和感がある ・薄い素材を選べば違和感を抑えられる
見た目 ・不自然さがある
・部分入れ歯は金属バネが目立つ
・自然な見た目を実現できる
機能性 ・硬い物が噛みにくい ・硬い物でも噛めるような設計ができる
熱伝導性 ・食べ物の熱は伝わらない ・床に金属素材を選ぶと熱も感じられる
修理のしやすさ ・壊れやすいものの修理も簡単にできる ・修理は難しい場合が多い

当院で取り扱う入れ歯の種類

レジン床義歯(保険診療)

レジン床義歯

歯科用プラスチックでつくられた入れ歯です。保険が適用できるため、治療費は安く抑えられますが、床に厚みがあるため違和感があり、硬い物は噛みにくくなります。プラスチックが劣化しやすいため耐久性に劣りますが、比較的簡単に修理ができます。

部分入れ歯(保険診療)

部分入れ歯

金属製のクラスプと呼ばれるバネを健康な歯にひっかけて固定します。安価に製作できますが、硬い物は噛みにくく、金属バネが目立ちます。また、バネをかける歯にダメージを与える恐れがあります。

ノンクラスプデンチャー(自費診療)

ノンクラスプデンチャー

金属バネを使用しない部分入れ歯です。違和感の少ない、柔らかいシリコン素材をあごに吸着させて固定します。健康な歯に負担をかける恐れもなく、自然な見た目を実現できます。

ただし、時間の経過とともに変色する恐れがあり、食べ物の温度を感じにくいというデメリットもあります。

マグネットデンチャー(自費診療)

マグネットデンチャー

歯根に磁石を埋め込み、磁力で入れ歯を固定する方法です。強力な磁石を使用するため、見た目も自然でずれにくく、しっかりと食事を噛むことができます。しかし、磁石を埋められるのは神経を抜いた歯根のみに限定され、金属アレルギーを招く可能性やMRIに影響する恐れがあります。

金属床義歯(自費診療)

金属床義歯

床部分を金属でつくった壊れにくく、汚れにくい入れ歯です。床部分を薄くつくれるため、装着時の違和感が少なくなります。また、熱伝導性が良いために食べ物や飲み物の温度を感じやすく、食事を楽しめます。ただし、金属アレルギーの方は利用できません。

部分金属義歯(自費診療)

部分金属義歯

床部分を金属でつくった部分入れ歯です。熱伝導性が良く、臭いや汚れが付きにくいために清潔に保つことができます。また、薄いため違和感が少なく、お口に合った形状に製作できます。ただし金属アレルギーの方は利用できず、壊れにくいものの、壊れた場合の修理は難しくなります。

インプラントオーバーデンチャー(入れ歯)

インプラントオーバーデンチャー

数本のインプラントをあごの骨に埋入し、インプラントを使って入れ歯を固定する方法です。しっかり固定できるため外れにくく、食事も噛みやすくなります。見た目も自然で、取り外しができるためにお手入れもしやすいです。しかし、インプラントを埋め込むためには外科手術が必要になり、あごの骨が十分にない場合はインプラントの埋入ができません。

訪問診療

訪問歯科とは、通院が難しい方を対象に、歯科医師や歯科衛生士がご自宅や施設を訪問し、歯科治療や口腔ケアを提供するサービスです。治療に必要な機材を持ち込むため、歯科医院での治療と同様のケアを受けることができます。

ご家族の方、介護施設の方へ

診療内容

訪問歯科では次のような治療・処置を行っています。

治療 むし歯の治療
歯周病の治療
歯の詰めものや被せものの修復
抜歯
検査・処置・相談 歯周病検査
口腔ケア
衛生指導
入れ歯の相談、製作、調整、修理
嚥下リハビリテーション
治療にあたりご準備いただくもの

訪問歯科診療をご利用の際は、以下のものをご準備ください。

  • 健康保険証、介護保険証、障害者手帳、各種受給者証、医療券など
  • 電源(機器を使用する場合、コンセントをお借りします)
  • 洗面所(うがい用のお水をいただきます。また、うがい後のお水を流す際にお借りします)
ご利用対象者

訪問歯科をご利用いただけるのは、お身体が不自由な方や精神的な理由などで一人での通院が難しい方です。具体的には、病気や加齢により外出に不安がある方、寝たきりの方、または認知症で一人で外出できない方が対象となります。

費用

訪問歯科の費用には、治療費、歯科訪問診療料、指導料が含まれます。医療保険・介護保険の1割負担の場合の費用の目安もご紹介しています。

治療費 医療保険が適用されます。むし歯や歯周病の治療、入れ歯の製作・修理などにかかる費用です。
歯科訪問診療料 医療保険が適用されます。同じ建物内で診療を受ける患者様の人数によって料金が異なり、180円、340円、1,040円のいずれかとなります。
指導料 介護保険が適用されます。歯科医師が行う場合は月2回まで450円、490円、510円のいずれかで、歯科衛生士が行う場合は月4回まで300円、330円、360円のいずれかとなります。

対応エリア

クリニックより半径16kmが訪問エリアです。
詳細な対応地域については、お気軽にお問い合わせください。
(宮崎市全域、西都市、国富町、綾町、新富町、高鍋町、木城町、川南町、都農町など)

TEL0985-23-8020